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免疫力とは

炎症の発生から収束まで

生物学の教科書には、細菌やウイルスといった病原体の侵入に際し、さまざまな免疫の仕組みにより生じる免疫応答について書かれています。侵入した病原体を貪食したマクロファージが炎症性サイトカイン(IL-1、IL-6、TNF-αなど)を産生したり、...
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新型コロナ治療用の細胞製剤

今回は、新型コロナに感染した後の治療薬として、キラーT細胞を用いた細胞製剤に関するお話をしたいと思います。2024年7月30日に、京都大学の河本教授から、以下の発表がありました。 『新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療用...
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ワクチンについて(その6)

今回も、前回と同様、レプリコンワクチンのご紹介です。国立 医薬基盤・健康・栄養研究所、VLP Therapeutics Japan株式会社、名古屋医療センター、 北海道大学 大学院 医学研究院、大阪公立大学の研究グループによって開発されて...
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ワクチンについて(その5)

今回は、2024年9月13日に国内製造販売承認された、オミクロンJN.1対応のレプリコンワクチン「コスタイベ筋注用」についてご紹介したいと思います。このレプリコンワクチンは、米国のArcturus Therapeutics Inc.が開発...
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細胞内抗体医薬(続編)

今回は、前回のテーマの続編です。細胞内抗体医薬に関するアプローチには、以下のものがあります(再掲)。 細胞膜透過ペプチド(CPP)を使って、抗体を、細胞内に届ける 高分子ミセルを使って、抗体医薬を細胞内に届ける CPP...
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細胞内抗体医薬

先日、アルツハイマー病に関する、現在進行中の抗体医薬は、あくまで、神経細胞膜の外に蓄積するアミロイドβプロトフィブリルや、細胞外タウが標的であって、神経細胞内にある異常タンパクを標的にはしていない、ということを知りました。ですので、今回の...
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抗体医薬を細胞内に届ける?(続編)

『巨大分子のため,細胞内に構造・機能を保持したまま取り込まれるのは難しい』、あるいはもっと簡単に『抗体は細胞内に入れない』と、いろいろな資料に書いてあることは、先のブログでも触れました。参考資料(1)にも、抗体は巨大タンパク質なので細胞内...
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抗体医薬を細胞内に届ける?

以前、レカネマブに関するブログで、私の疑問について、以下の2点を掲げました。  (1)抗体は高分子なので、脳内に入らないのでは? (2)脳内でこの抗体はどういう働きをしているの? 実は、もう1点、疑問があったのですが、私の無知...
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高分子医薬を脳に届ける技術

アルツハイマー型認知症に対するレカネマブなど、脳の病気に関係する抗体医薬が目立つようになってきました。しかし、静脈から点滴で投与した抗体医薬の分量の約0.1%から0.5%しか、脳に入っていかないそうです。これって逆に言えば、脳に対する抗体...
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アルツハイマー型認知症の薬「レカネマブ」

アルツハイマー型認知症の薬として、エーザイとアメリカのバイオジェンの「レカネマブ」が、2023年1月にFDAによって迅速承認されたこと(資料(1))は記憶に新しいと思います。そして2023年6月10日、完全承認に向けて動き出しました(参考...
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