日本再生医療学会とは

日本再生医療学会

まず最初に申し上げておきますが、日本再生医療学会でいう「再生医療」とは、「機能障害や機能不全に陥った生体組織・臓器に対して、細胞を積極的に利用して、その機能の再生をはかる医療」です。
現在、日本再生医療学会が取り組んでいる分野としては、ざっと掲げると、

がん、心臓疾患、脳疾患、肝臓疾患、腎臓疾患、肺疾患、膵臓疾患、関節疾患、重大な眼病、遺伝性難病、脊髄損傷、移植が必要な皮膚損傷、下肢閉塞性動脈硬化症、などなど。
ここに掲げることに限定しているわけではなく、この他にも、取り組んでいる分野はあります(例えば美容や、歯髄の再生も)。

これらは、多くは、生死にかかわるか、あるいはQOLの大幅な低下を伴う疾患や、既存の治療方法では治療が困難な疾病や怪我を対象としています(「美容」のように例外はあります)。

治療の手法ですが、「細胞を積極的に利用して」となっていますが、細胞の使用に限定しているわけではなく、その周辺、例えば、遺伝子を使うとか、細胞外小胞(EVs)を使うとか、そういった幅も、持っています。

これらの疾病を治療することが目標で、この目標をピラミッドの頂点とすれば、ピラミッドの中腹では、再生医療関連の法律の整備、倫理上の問題点に関する討議、再生医療医の育成と認定、次世代のために中高生への啓蒙活動、企業との連携、海外への再生医療の普及活動、などを実施しています。

ピラミッドの底辺では、様々な生命現象に関する基礎研究、安全性の試験方法の検討、iPS細胞のより安全安心安定な培養方法の開発、細胞培養士の育成、といった、縁の下の力持ち的なことにも、数多く取り組んでいます。

ご参考のため、2023年3月23日に出された、日本再生医療学会の声明へのリンクを貼っておきます。

参考:https://www.jsrm.jp/news/news-12817/

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