mRNAワクチンは「核酸医薬品」でしょうか?

雑感、その他

ファイザー社とモデルナ社の、新型コロナワクチンは、mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンでした。mRNAって核酸ですよね。だからてっきり、私は、mRNAワクチンって、「核酸医薬品」だと思っていました。それがですねー、違うらしいんですよー。びっくりしました。

人によっては、広い解釈で、mRNAワクチンも、核酸医薬品に含める人もおられますが、一般的には、mRNAワクチンは、「mRNA医薬品」だとのこと。そこで私は、「核酸医薬品」と「mRNA医薬品」の違いは何なのか、調べてみました。

「核酸医薬品」は、体内における、タンパク質の生産量を調整する働きを持つ医薬品で、従来の低分子医薬品と同様の技術を用いた化学合成が可能な物質を主成分とする医薬品、だそうです。で、そのような物質は、比較的小さな分子量の核酸だ、とのことです。その様な核酸としては、miRNA(micro RNA)、siRNA(small interfering RNA)、が代表的なものだそうです。塩基数は、20から25とのことです。よくあるmRNAの塩基数は、数千ですので、20から25というのは、かなり小さいですね。

一方、「mRNA医薬品」は、細胞内で、ある特定のタンパク質を作るという目的の医薬品であり、かつ、使用するmRNAはかなり大きな分子量だそうです。大きな分子量であるmRNAは、従来の低分子医薬品と同様の技術では、合成できないそうです。「核酸医薬品」とは、目的も、製造方法も異なるので、区別しているのだと思います。

新型コロナウイルス用の、mRNAワクチンは、新型コロナウイルスのスパイクタンパク質を作るためのmRNAを主成分とする医薬品ですので、「核酸医薬品」ではなくて、「mRNA医薬品」だということです。

「核酸医薬品」って、なんだか誤解しやすい名前ですね。

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